2018年3月30日

奪衣婆と懸衣翁

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前回ブログで取り上げた奪衣婆と懸衣翁についてもう少し・・・興味がわいたので調べてみました。

と、言ってもネットで検索した程度ですが・・・。

 

まず奪衣婆とは

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奪衣婆(だつえば)は、三途川(葬頭河)の渡し賃である六文銭を持たずにやってきた亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼。

脱衣婆、葬頭河婆(そうづかば)、正塚婆(しょうづかのばば)姥神(うばがみ)、優婆尊(うばそん)とも言う。

奪衣婆が剥ぎ取った衣類は、懸衣翁という老爺によって衣領樹にかけられる。

衣領樹に掛けた亡者の衣の重さにはその者の生前の業が現れ、その重さによって死後の処遇を決めるとされる。

(ウィキペディアより抜粋)

 

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だそうです。

六文銭のくだりはサイトによって書いてあるものと、書いてないものがあります。

衣類の重さで死後の処遇を決めるなら、六文銭を持っている、持っていないに関わらず脱いでもらわないと困ると思いますが・・・。

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俗説ではあるが、奪衣婆は閻魔大王の妻であるという説もある。

(ウィキペディアより抜粋)

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おー、俗説とはいえ閻魔様の妻という説もあるんですね。

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左が閻魔様像、右が奪衣婆像です。

ビジュアル的には確かにお似合いです。

お二人が夫婦であるという俗説が生まれるのも頷けます。

 

さて、次は懸衣翁です。

これもウィキペディアからの抜粋です。

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懸衣翁(けんえおう)とは、死後の世界の三途の川のほとりにある衣領樹(えりょうじゅ)という木の上、または川辺にいる奪衣婆の隣にいるといわれる老人である。

奪衣婆と共に十王の配下で、奪衣婆が亡者から剥ぎ取った衣類を衣領樹の枝にかけ、その枝の垂れ具合で亡者の生前の罪の重さを計るとされる。

罪の重い亡者は三途の川を渡る際、川の流れが速くて波が高く、深瀬になった場所を渡るよう定められているため、衣はずぶ濡れになって重くなり、衣をかけた枝が大きく垂れることで罪の深さが示されるのである。

また亡者が服を着ていない際は、懸衣翁は衣の代わりに亡者の生皮を剥ぎ取るという。

(ウィキペディアより抜粋)

 

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『亡者が服を着ていない際は、懸衣翁は衣の代わりに亡者の生皮を剥ぎ取るという』

って、マジ鬼!

前回のブログで奪衣婆のことを「亡者の衣類を剝ぎ取る鬼婆、って怖いですね。閻魔様に裁かれる前に通る所なので、善人・悪人関係なく着ているものを剥ぎ取られるようです。まさに鬼婆」と書きました。

が、懸衣翁は奪衣婆をはるかに上回るガチの鬼!

懸衣翁のいる三途の川は閻魔様に裁かれる前に、善人・悪人関係なくすべての亡者が通る所です。

生きていた時の行いに関係なく、服を着ていないと生皮を剥ぎ取られるとは・・・

恐るべし! 懸衣翁!!